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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

Jazzアルバムの楽しみ方 〜名盤の聴きどころ

2005-11-24

ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』

*今月はトミー・フラナガン(ピアノ)参加アルバムを特集します

モダン・ジャズを代表する大名盤「サキコロ」こと『サキソフォン・コロッサス』。豪快なロリンズのソロのすばらしさだけでなく、それをプッシュするマックス・ローチのドラミングがこの名盤の立役者である。以上が語り継がれた定説である。まったく異論はないが、ジャズ通を自認する人であれば、そこに「さらにトミー・フラナガンの的確なサポートが全体をキリリと引き締める」と加えているだろう。ほおっておけばどんどんひとりで暴走(?)してしまうロリンズを、ローチは勢いのあるドラミングでさらに煽って「セント・トーマス」を名演にし、フラナガンは的確なバッキングで「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」★を饒舌すぎないバラードに仕上げたのだ。もちろんその他の曲でもフラナガンは的確だし、ベースのダグ・ワトキンスもすばらしい。
 結局のところ、どこをとってもすばらしいということになってしまうのが、この大名盤の大名盤たるところだが、このアルバムにかかわらず、「脇役」だけを聴いても楽しめるのがジャズのおもしろいところ。
★名曲の項もご覧ください。

『サキソフォン・コロッサス/ソニー・ロリンズ』1956年(Prestige/ビクターエンタテインメント)


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