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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

Jazzアルバムの楽しみ方 〜名盤の聴きどころ

2006-01-01

『クール・ストラッティン』

*今月は1月13日の命日にちなみ、ソニー・クラーク(1931.7.21〜1963.1.13)のアルバムを紹介します。

ピアニスト、ソニー・クラークの代表作『クール・ストラッティン』。日本では「モダン・ジャズ最初に1枚」によく上げられるほどおなじみのアルバムである。1曲目に入っているのが「クール・ストラッティン」だが、この演奏がジャケットの「足写真」のイメージとぴったりで、このジャケットのカッコよさも人気だ。

さて、先に「日本では」と書いたのには理由がある。というのは本国アメリカではこのアルバムを含め、ソニー・クラークはさほど有名ではなかったというのだ。確かに時代を揺るがすようなピアニストではないし、アルバムにとびきりすごいソロがあるかといえば、そういうわけでもない。ちょっと、いやかなり地味なアルバムである。だが、そこに秘められた「いい味」は確かにある。日本のジャズ・ファンはそれを見つけ、アメリカでは無名なクラークの個性を認めてきたのだ(今ではクラークのアルバムはアメリカでもたくさんリリースされているところをみると状況は変わってきたようだが)。

本来なら好きな人だけがそっと自分のレコード棚に大事にしまっておくたぐいのアルバムだったかもしれない。なお、一般的にはタイトル曲「クール・ストラッティン」★が人気だが、ぜひラストの「ディープ・ナイト」も聴いてほしい。これオススメです。

 ★名曲の項もご覧ください。

『クール・ストラッッティン/ソニー・クラーク』1958年1月5日録音(東芝EMI)


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