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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

Jazzアルバムの楽しみ方 〜名盤の聴きどころ

2006-04-23

『ポートレイト・イン・ジャズ』 その4

■今月はK2HD CDで発売中のビル・エヴァンスのアルバムを紹介します。

今月紹介してきたビル・エヴァンスの 『ポートレイト・イン・ジャズ』は、ピアノ・トリオにおける三者対等の「インタープレイ」(相互作用)が魅力のアルバムである、というのが「定説」で、それはまったく正しいと思う。とはいえベーシスト、スコット・ラファロ(夭折の天才ということもあって?)が目立ち過ぎて、ドラムのポール・モチアンは隠れがちだ。

ポール・モチアン(発音はモーシャンの方が近いらしい)1931年生まれ。エヴァンスより2歳下、ラファロより5歳上だ。63年にエヴァンス・トリオを離れ、ポール・ブレイとの共演を経て、キース・ジャレットのアメリカン・クァルテットで長く活動する。70年代にはリーダーとして活動を始めたが、モチアンのグループにはジョー・ロヴァーノ(サックス)、ビル・フリゼール(ギター)、ジョシュア・レッドマン(サックス)という個性的なメンバーが、有名になる前から去来している。

パワーやテクニックよりもセンスで「インタープレイ」するドラマー、それがモチアン。エヴァンス・トリオ後の活動をみると、そのスタイルがよりはっきりと認識できる。

写真:『ポートレイト・イン・ジャズ/ビル・エヴァンス』(ビクターエンタテインメント)


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