「セント・トーマス」
原題:St.Thomas
作曲:Sonny Rollins
■5月はK2HD CDで発売中のソニー・ロリンズのアルバム収録曲を紹介します。
ソニー・ロリンズの 『サキソフォン・コロッサス』 の1曲目に収録されている「セント・トーマス」は、このアルバムを代表する名曲だ。
「セント・トーマス」とは、ロリンズの母親の出身地であるヴァージン諸島のひとつの島の名前である。ロリンズ本人はニューヨーク生まれだが、母親の影響もあってラテン系の音楽に親しんできたことが、この曲を生んだバックグラウンドとなったのだろう。
この曲はロリンズの代表曲でもあるので、サックス奏者はなかなかとり上げないが、ジョシュア・レッドマンは95年のライヴ盤で演奏している。「超有名の大名演」を敢えてとり上げているだけあって、この演奏は圧巻だ。なお偶然か意図的か、これはジョシュアがロリンズと同じ26歳の時の録音である。
『スピリット・オブ・ザ・モーメント〜ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード/ジョシュア・レッドマン』(ワーナーミュージック)