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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

Jazzアルバムの楽しみ方 〜名盤の聴きどころ

2006-06-11

「カリフォルニア・シャワー」

原題:California Shower
 作曲:渡辺貞夫

■6月はK2HD CDで発売中の渡辺貞夫のアルバム収録曲を紹介します。

『カリフォルニア・シャワー/渡辺貞夫』 のような、いわゆるクロスオーヴァー/フュージョンは、その「グループのサウンドを含めてオリジナル」というイメージが強いので、一般のポップス、あるいはジャズのスタンダードのようにカヴァーされるということは少ない。

このタイトル曲の「カリフォルニア・シャワー」の明るさはジャズのイメージを開放的なものにしたが、考えてみればこういったタイプのジャズは意外に少ない。有名どころではソニー・ロリンズの「セント・トーマス」ぐらいしかすぐには思い浮かばない(似ている?)。逆に考えると、(ここではジャズとして話をしているが)ジャズとしてはとらえていなかったリスナーも少なくないと想像される。渡辺貞夫は「ジャンル分けはどうでもよい」という趣旨の発言をしているので、そういう聴き方はもちろん想定内のもの。

ということからか、「カリフォルニア・シャワー」はフュージョンには珍しく、いくつかのカヴァー・ヴァージョンがある。ひとつはイージー・リスニングの巨匠、ポール・モーリア・オーケストラによるもの。79年の『愛のメッセージ』という日本のヒット・ポップスのカヴァー集に収録されている。もうひとつはクラブ系ユニットFUDGEの2003年のアルバム。こちらのカヴァーは歌詞付きだ。これらはいかに「カリフォルニア・シャワー」が広く愛聴されてきたかという証明ではないだろうか。


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