「ウォーターメロン・マン」
作曲:Herbie Hancock
■7月はK2HD CDで発売中の渡辺貞夫のアルバム収録曲を紹介します。
『ジャズ・サンバ/渡辺貞夫』 には、ルイス・ボンファやアントニオ・カルロス・ジョビンのサンバやボサ・ノヴァのほか、ビートルズやポップスなどもとり上げられている。それらの中で唯一のジャズ曲が「ウォーターメロン・マン」。
この曲はハービー・ハンコック(ピアノ)が1962年、ファースト・アルバム『テイキン・オフ』の1曲目で発表したもの。ハンコックが最初に発表したオリジナルということになる。ハンコックが幼い頃に聞いたスイカ売りの歌をヒントに作られたと言われているこのファンキー・ブルース・チューンはハンコックの発表と同時期にモンゴ・サンタマリア・グループがカヴァーし、そちらもヒットした。渡辺貞夫がとり上げた67年にはすでにスタンダード化していたようだが、もちろん現在も広く演奏され続けている名曲だ。エレクトリック・ファンクでのアレンジなど、ハンコック自身による再演も多い。
写真:『テイキン・オフ/ハービー・ハンコック』(東芝EMI)
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