Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ
Jazzアルバムの楽しみ方 〜名盤の聴きどころ
2006-02-01
「俺は老カウボーイ」
作曲：ジョニー・マーサー
原題：I'm An Old Cowhand (From The Rio Grande)
■今月はK2HD CDで発売中の『ウェイ・アウト・ウエスト／ソニー・ロリンズ』の収録曲を紹介します。
『ウェイ・アウト・ウエスト』の代表曲といえば、タイトル曲よりもこちら。そしてジャズ・カヴァーではこのロリンズが決定版である。
作曲はジョニー・マーサー。アメリカを代表する作詞・作曲家で、膨大な作品を残している。この「俺は老カウボーイ」（一般的には「おいらは老カウボーイ」と表記されることが多い）は1936年の映画「Rhythm On The Range（愉快なリズム）」のために作られたもので、主演のビング・クロスビーが歌った。ロリンズの録音当時にしてもずいぶん古い歌なので、ロリンズは映画ではなく、その前年にリリースされたビングのウェスタン曲集『峠の我が家』を聴いたのかもしれない。
お聴きのとおり明るく軽快（過ぎる）曲のため、ジャズでのカヴァーは少ない。また、マーサーの作品中でも有名でないこともあって、ロリンズ以外にはジミー・スミス（オルガン／彼にはよく合う）とケニー・ドーハムの演奏がある程度である。
『峠の我が家／ビング・クロスビー』（ユニバーサル）
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