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1月4日
ベーシスト、ポール・チェンバース死去(1969年)
1950年代半ばから60年代に最も活躍したベーシスト、ポール・チェンバース。およそジャズ・ファンならその音を耳にしたことがない人はいないはず。それほど多くのアルバムに参加したモダン・ジャズ・ベースの代名詞的存在である。
中でも有名なのは55〜63年にかけてのマイルス・デイヴィス(トランペット)・クインテットへの参加である。音楽性の変遷とともにメンバーが序々に入れ替わっていった中、チェンバースは同グループに9年間在籍した。オーソドックスでありながら、新しいコンセプトにも柔軟に対応できる懐の広さも兼ね備えていたのだ。膨大な数の録音だけでなく、多くの名盤に貢献した、質量ともにトップ・ベーシストであったが、病気のため33歳の若さで死去した。
ちなみにジョン・コルトレーン(テナー・サックス)の『ジャイアント・ステップス』に収録されている「ミスターP.C.」は、ポール・チェンバースのことである。
ポール・チェンバース(1935.4.22〜1969.1.4)
写真:『ジャイアント・ステップス/ジョン・コルトレーン』(イーストウエスト・ジャパン)