1曲目から3曲目まではジャズの古いスタンダードが続く。ロジャース&ハマースタインの名曲をここではボサ・ノヴァ調にアレンジ。シンプルなホーン・アンサンブルが歌声を引き立てる。
トランペットのメロディにクラリネットとトロンボーンがからむイントロ。のびやかで素直な歌声が入るとさわやかで軽やかな風が吹く。
トロンボーン、ヴァイオリンとチェロをフィーチャーしたバラード。noonはメロディをストレート歌う。名曲だなぁ。
この曲はいわゆる賛美歌。とはいえメロディはジャズ/ブルース調で、カントリーやゴスペルでよく歌われている曲。アレンジはいかにものニューオーリンズ・スタイルで、バックのミュージシャンにも大きくスポットが当たる。
「夢見る頃を過ぎても」と訳されるスタンダード。これまたニューオーリンズのセカンド・ライン風ビート。途中4ビートになったりと短い曲ながらも凝ったアレンジ。
これは日本では「ミス・ニューオーリンズ」と呼ばれる曲で、ルイ・アームストロングの歌が有名だ。タイトルは「ニューオーリンズを懐かしむこの気持ちがわかるかい?」という意味。「ミス」は動詞ね。ちなみにハリー・コニックJr.はアルバム『20』でドクター・ジョン(これまたニューオーリンズのブルース人)とデュエットの演奏を残している。ハリーそしてニューオーリンズへのリスペクトなのだ。
古いジャズ・スタンダード。ボサ・ノヴァ風のリズムで。
過度にブルージーにならないのがnoonのいいところ。さらりとした歌にホーン・アンサンブルがやさしく重なる。
これはニューオーリンズ風ではなく、アップテンポの4ビートでスウィングする。noonは元気いっぱいだ。
ジャンルと時代を超えて愛されるレオン・ラッセル作曲の有名曲ですね。弦とホーン・アンサブルが入っているけど、ぐっと控えめで、noonの歌声をじっくりと楽しめる。
日本では80年代のボーイズ・タウン・ギャングのディスコ風カヴァーがよく知られているけど、オリジナルは67年にヒットしたバラードで、そちらが元になっています。意外な選曲だけど、違和感はなく新鮮だ。
意外と言えばこちら。BEGINの曲をギターをバックにして日本語で歌います。コンサートのアンコールという感じで聴けるね。イントロとソロ、後半で歌にからむ味のあるトランペットがすばらしい。
アルバムジャケットからも”ニューオーリンズ”の雰囲気が漂っているね。
noonはいつ聴いても爽やかだね。さて、じゃあもう1回聴いてみようか
noon (vo) リロイ・ジョーンズ (tp) クレイグ・クレイン (tb) アロンゾ・ボウエンズ (ts, cl) トッド・デューク (g) ポール・ロングストリース (p) ノブマサ・オザキ(b) バーナード・バンチー・ジョンソン (ds) マット・ローディ(vln) ヘレン・ジレット(cello)