今年は空梅雨かと危惧されていますが、当日も降りそうで降らない曇り空。
そんなうっとうしさもなんのその。会場は1階から2階席まで超満員!
熱帯ジャズ楽団てすごい人気あるんですね。
私、実をいいますと 熱帯ジャズ楽団のライブは初めて。
でも、メンバーはと見れば、ああ、あのひとあのライブで見た人。
このひとこの間のあのライブで見た人。
圧倒的なテクニックを駆使するプレイヤーの熱演に会場の熱気も最高潮。
1部2部と進み、2部の後半は会場総立ちのダンスパーティーに!
おなじみの曲も抜群の編曲で楽しめました。
すっかり気分はラテン!の一夜でした。
「熱帯JAZZ楽団」は吹奏楽器11名、あとは、パーカッション、コンガ、ティンパニー、ドラムス、ピアノ、ベース各1名からなる総勢17名のラテン・ジャズ・ビッグバンドです。
メンバー1人1人が実力派有名プレーヤーの方なので、音に対する姿勢と迫力が凄かったです。 難しい音楽を聴かせようというのではなく、あくまで、一般大衆が親しみやすく楽しめる選曲と演奏をするバンドだと思いました。
楽団のチームワークもよく、アーティストと観客が一体になれる、とても素敵なコンサートだったと思います。
(第一部)
まず、観客が小学生からお年を召した方までという老若男女、幅広い層であることに驚きました。軽やかに17名のメンバーが登場すると、オープニングにもかかわらず、客席からは歓声が上がり、彼らの演奏のすばらしさへの期待を持たせます。
そして演奏は、The Stylistics の「Can't Give You Anything(愛がすべて)」
Weather Reportの 「Elegant People」などが続き、大いに盛り上がりました。
2階席には、次世代の音楽シーンを担う小学校の吹奏楽部〜大学の音楽サークルの方々が(招待されて?)来ていたようです。
(第二部・ラテンの部)
「Fly to the moon」(ボーカル入り)で始まった第二部はコンサートホールがライブハウスと化していました。
結成12年目、アルバム発売11枚目だそうですが、これだけ長く続いているのは、すばらしい音楽を提供してくれる楽団だからだと思います。
ルパン三世のテーマ」は意識して聞いていないと、原曲を気づかせないほどジャジーに編曲されていましたが、カッコいい迫力ある演奏でした。
会場内は更に盛り上がり、歓声が上がります。
途中、メンバー紹介しながらの演奏となりましたが、リーダーのカルロス菅野さんの紹介シーンでは、7月21日がお誕生日と言うことで、誕生日ケーキのローソクの火を消すという場面もありました。
このあたりから、ダンスタイムに突入、観客一人二人と立ち上がって踊り始めました。
ニューアルバム「熱帯JAZZ楽団×I 〜Let’s Groove〜」のトップに入っている曲、「HIP TO BE SQUARE」、EARTH WIND & FIREの「Get away」、「Let's Groove」、「September」とノリのよい曲が続くと会場はダンスホールと化し、観客はほとんど総立ち。老いも若きも、着物姿のご婦人も、手振り身振りを交えながら歓声を上げて踊っていました。
そして、ノリノリのまま、アンコール曲が3曲も続き、演奏時間は約2時間30分、熱いジャジーな夜は興奮冷めやらぬまま、更けていったのでした‥。
こんなに楽しいコンサートは本当に久々でした。
ジャズファンならずとも音楽好きの方なら、絶対に楽しめると思います。
まだ、「熱帯JAZZ楽団」の音楽を聴いてみたことがない方、
是非アルバムを聴いてみてください。
そして、機会があれば、是非コンサートに行ってみてください。
「音楽ってこんなに楽しいんだ!」という幸福感を皆さんに与えてくれると思います!
熱帯JAZZ楽団の皆様、素敵な演奏をどうもありがとうございました。