5/22のメルマガで募集した「♪特別企画:カナダの新人ヴォーカリストJazzライブ50組100名様ご招待」にはたくさんのご応募をいただきましてありがとうございました。
会場は立ち見が出るほど満員に膨れ上がり大変盛り上がりました。
当日のライブレポートをお届けいたします。
会場は東京・赤坂のカナダ大使館内のホール。司会はなんと大使館の文化担当官で、英語、フランス語、日本語で彼女を紹介してステージは始まった。まず、黒い衣装で登場したソフィーにちょっとびっくり。というのはサイトやCDジャケットで見た彼女の写真とイメージがちょっと違ったからだ。オトナを演出したそれらの写真に比べ、ステージの本人には23歳らしいかわいらしさと親しみやすさが感じられる。それはさておき、演奏はCDの1曲目に収録されている「おいしい水」からスタート。そのかわいらしさに似合わぬ(?)自信に満ちた、堂々とした歌いぶりだ。「大物感を醸し出す新人」という宣伝は嘘じゃなかった。
1曲歌って、「みなさん、こんばんは」と日本語で一言。そして英語で「日本語は話せないけど、歌に込めた私の気持ちはきっと伝わるわよね」とあいさつ。そう、ヴォーカルってそれが大切なんだなぁ。
そして「アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ」「マイ・ベイビー・ジャスト・ケアズ・フォー・ミー」などアルバム収録曲を中心に次々に歌ってゆく。話はほとんどなし。曲名の紹介もない。とにかく「歌で勝負」ということなのだ。曲はジャズ・スタンダードからファンク調、フォーク調まで幅があるが、サウンドはジャズ・ヴォーカルとしてまとめられているので違和感は感じない。バックのメンバーは派手さはないが、演奏はとても堅実で、主役をうまくもり立てている。
「バラ色の人生」はフランス語、ロシア民謡の「黒い瞳」はロシア語で歌われた。いずれもアルバムにも収録されているが、言葉が違うとやはり雰囲気が違って感じられる。いい場面転換という感じだ。それらの歌詞は聴いても理解できないが、最初のあいさつにあったように気持ちはちゃんと伝わってくる。これらは有名な曲ということもあるが、彼女はどの言葉も話せるということも大きいのだろう。
・・・END
2006年5月30日 カナダ大使館ホール
出演* アルバム「ソフィー・ミルマン」収録曲