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Sophie Milman インタビュー

ソフィー・ミルマン インタビュー

マスターデビュー・アルバムがiTunes USAジャズ・アルバム週間チャートで第1位獲得という快挙を引っ提げ、いよいよ日本デビューとなるジャズ・ヴォーカリスト、ソフィー・ミルマン。ロシアで生まれ、カナダでデビュー、3カ国語で歌う23歳の新人ソフィー・ミルマンとはいったいどんな人なのか。7/26のアルバム・リリースに先立ち、ショーケース・ライヴのために来日した彼女にインタヴューを行なった。

 
ロシア生まれ、イスラエル育ち

----- お生まれはロシアだそうですね。

イスラエル出身の両親のもと、私はロシアで生まれました。私自身は幸せに過ごしていましたが、当時は共産主義ということもあってか、生活は思うようにはな らなかったようで、幼少の頃家族でイスラエルに移り住みました。イスラエルでは10年過ごしましたが、政情が不安定になりまた家族でカナダのトロントに移 りました。

----- 音楽、ジャズとの出会いは?

ジャズに出会ったのは6歳の時。父親は大のジャズ・マニアで、オスカー・ピーターソン、グレン・ミラー、エラ・フィッツジェラルドなどたくさんのレコード をコレクションしていたのです。そして情熱を持って幼い私にそれらを聴かせてくれたのです。とても大きな影響を与えられたと思います。音楽は小さいころか らずっといちばんの友達です。

----- 当時、アメリカのジャズのレコード・コレクションはたいへんだったのでは?

そうでしょうね。父親はティーンエイジャーの頃から熱心にレコードをコレクションしていましたが、当時ロシアでは、ジャズはアメリカのプロパガンダだと言 われたこともあったようです。ハイスクールの頃は趣味でピアノを弾いたりビートルズを歌ったりしていたそうです。

 

国語で歌うということ

----- デビューのきっかけは?

大学に入ってから音楽活動を始めたのですが、仕事ではなく趣味でトロントのジャズ・クラブのセッションで歌っていたのです。1ヶ月ほど歌っていたのです が、2ヶ月目に入った頃にレコード会社のプロデューサーが見に来て、声をかけられ、後はトントン拍子。突然降ってわいたチャンスだったのです。

どうしてこんなにスムースにデビューできたのか自分ではわからない。私はそれまでシンガーとして訓練を積んできたというわけではないので、そこが逆に人と は違う部分と見られたのかもしれませんし、レコード会社の方でこういうタイプのシンガーをたまたま探していたのかもしれませんし(笑)。

----- アルバムの選曲がジャズからロシア民謡まで幅広いですが、どのように選びましたか?

とにかく最初のアルバムなので、好きな歌を歌わせてもらいました。私はそれまでたくさんのレパートリーがあったわけでもないので、まずは私の人間性やバッ クグラウンドがわかってもらえるような歌をと考えました。そしてそこに好きなジャズも加えました。

----- ここには自然な自分が出ている?

そう思います。作られたイメージではなく、自然のままの私です。いろんな音楽スタイルに対する考えや、マルチ・カルチャーを表現したいという部分は出せた と思います。幅は広いですが、サウンドはジャズで統一感が出ていると思います。

----- アルバムでは英語、フランス語、ロシア語で歌っていますが、響きがずいぶん違いますよね。

そうですね。言葉が違うとまず声の使い方が違います。そして言葉によって歌のイメージは大きく変わります。たとえばフランス語で歌うとドラマチックな雰囲 気になるし、雰囲気が変われば感情の出し方も違ってきます。これらの他に私はヘブライ語(イスラエル)でも歌いますが、どの言葉でもまず自分自身でありた いですね。。


好きな色:黒。ステージ衣装も黒。やせて見えるように(笑)。
好きな食べ物:寿司。インタヴュー前日も食べたそうです。

 

 

トロントという都市が私の音楽を育てた

カナダのトロントはアメリカとの国境、五大湖のひとつであるオンタリオ湖北岸にある。人口420万人、カナダ最大の都市である。トロントはさまざまな文化が混ざり合う国際都市で、公用語の英語とフランス語のほか、さまざまな言語が日常的に使われているという。


----- トロントはさまざまな人種、言語が混在するところと聞いています。ソフィーさんの多言語に代表されるような世界人的バックグラウンドは、トロントだからこそよりよく理解されてきたのではないかと思います。

そうかもしれませんね。トロントだからこそ、私のさまざまな面を出せているのだと思います。マルチ・カルチャーというバックグラウンドをいつも生かしてい きたいと思っていますし、トロントでさらに多くを吸収していると思います。トロントはクリエイティヴィティを育ててくれる都市なのです。


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