ホームイベントキャンペーンVictor Jazz Cafe

Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

ソフィー・ミルマン ライブレポート

Live Data

  • 2007/8/6 名古屋ブルーノート
  • 2007/8/8 東京ブルーノート
 
ID:gyoffnoriさん
CDを聞いているときとは違う、新しい発見!
また是非ライブで彼女を見たいと思った一夜でした。

ライブ当日の名古屋は、うだるような暑さで、日が暮れてからもべったりとした蒸し暑さの残る晩でした。
扇子を片手に8時30分の開場20分前に到着。正面の良い席が用意されていました。

客席はぎっしり満席で立ち見客もちらほらいるといった盛況で、なぜか私たちのテーブルの横の通路が広いな?と思っていたらその通路を通って4名のバンドマンが登場。
カルテットで1曲演奏したら、いよいよソフィー・ミルマンが同じ花道からあらわれました。
思ったよりも小柄だな・・といった第一印象でしたが、1曲目の「AGUA DE BEBER」のスキャットで、彼女はいきなりその存在感を見せつけてくれたのです。

アルバム・ジャケットと違って、かなりカジュアルないでたちで歌う彼女のキュートなルックスと、しっかりしたヴォーカル・テクニックと豊かな低音とのギャップに、CDを聞いているときとは違う、新しい発見がみられたような気がしました。
バンドの演奏も派手さはないものの、彼女のヴォーカルをしっかり支えているといった好感の持てるもので、ニューアルバムからの 「So Long, You Fool」「Make Someone Happy」「Fever」や「Matchmaker Matchmaker」などを心地よく聞いているうちに瞬く間に最後の曲になってしまいました。

ノリノリの「My Heart Belongs To Daddy」の後、なんと2度もアンコールに応えてくれました。
「最終電車は大丈夫か?」と腕時計を指差すしぐさの彼女に、客席から「朝までやろう!」と声が飛ぶと、他の客から翻訳してもらった彼女は朗らかに笑って、それでもしっかり歌いきってくれました。
「La Vie En Rose」や「Dark Eyes」のような、英語以外の曲は聴くことが出来ませんでしたが、それはかえってジャズコンサートと云う物への彼女なりの意気込みなのではないか・・などと考えさせられるような、堂々とした素晴らしいライブだったと思います。

今後もソフィー・ミルマンというシンガーに期待し、注目したいと思うと同時に、また是非ライブで彼女を見たいと思った一夜でした。

当日は、ライブの前に老舗うなぎ屋、ライブのあとで、別のバーで一杯と、久々に女房殿と贅沢なデートを楽しむことが出来ました。
ソフィーの懸念のとおり、最終電車に乗り遅れてしまいましたが、楽しいひと時をプレゼントしていただきました事を、心よりお礼申し上げます。


ID:sighpoohさん
ソフィー・ミルマンにちなんだスペシャルカクテルまであって・・・
歌いながらほほえむ彼女の笑顔で、気持ちも曲のように軽やかになった

8日にJazz Cafeで当選してブルーノート東京でのソフィー・ミルマンのライブに行った。
当日は真夏日。表参道の駅から会場まで蝉の鳴き声と汗ばむ陽気の中、はやる心を抑えて会場に向かう。
午後の6時、ライブまで1時間もあるのに、すでにブルーノート東京は満員状態。

テーブルに着き、メニューを見ていたらソフィー・ミルマンにちなんだスペシャルカクテルというのがあって、さっそく注文。小ぶりのサワーグラスにオレンジカールを縁に乗せて出てきたのは淡い赤色のカクテル。
ほんのり甘く、ソフィー・ミルマンの声のイメージだと、もう少しアルコールや炭酸が効いてもいいかなと思いながらライブを待つ。

同じテーブルになった人たちとアルバムの話をしているうちに、ライトが消えてバンドのメンバー登場。
メンバーはセカンドCDのプロデューサーでもあるサックスのキャメロン・ウォーリス、キーボードのポール・ショローフェル、ベースのキーラン・オーヴァース、ドラムスがジョン・フラボニ。
キャメロン作のインスト曲「DITCH」を演奏し終えて、待望のソフィー・ミルマン登場。

落ち着いた赤のキャミソールにパンタロンという出で立ち。
スペシャルカクテルの色はキャミソールの赤からきていたのかと納得。
近くで見るソフィー・ミルマンは、髪型がショートになっていてアルバムのジャケとイメージが違っていて、改めて美人だなあと見とれてしまった。

そうこうするうちに、いきなりクールでファージーな「春の如く」で軽やかにスタート。
アルバムを聞いていた時にも思ったけれど、ソフィー・ミルマンが歌うと春と言うよりクールな夏のイメージ。
こんな夜の始まりにぴったりな曲。歌いながらほほえむ彼女の笑顔は幼い少女のよう。気持ちも曲のように軽やかになる。
メンバーを紹介した後に、セカンドアルバムから「SO LONG, YOU FOOL」「SOMETHING IN THE AIR BETWEEN US」「PEOPLE WILL SAY WE'RE IN LOVE」と続く。

自分にとって特別な曲と紹介してから歌いだしたのはセサミストリートのカーミット・ザ・フロッグの歌で知られる「BEIN’ GREEN」。「緑色は春の色、クールだけどフレンドリー」。カーミットのまったりとしたヴァージョンも魅力的だけど、彼女が歌うと淡い色が曲の中に次々と浮かんでくる。
ブルージーな息の抜き方にほれぼれとして酔ってしまう。
キャメロン作のインスト曲「MILE BY MILE」に続いてデビューアルバムでも印象的だった「MY BABY JUST CARES FOR ME」。
ブレイクしながら歌うソフィーはニーナ・シモンのコミカルさとひと味違ったハスキーな魅力がたっぷり。

次は一転してしっとりと「黒い瞳」。みな息を止めて歌に聴き惚れている。
ライブは絶好調のまま「SAVE YOUR LOVE FOR ME」から「バイバイラヴ」へ。「バイバイラヴ」はThe Winter Garden Theatreのライブアルバムにも収録されていた曲で、エヴァリーブラザースや、サイモン&ガーファンクルでヒットした曲。

彼らが歌うとカラリとしている中に未練を感じるのに、ソフィー・ミルマンが歌うとさよならをすることで力強く明るい未来がのぞくような不思議な魅力のある曲に変わる。
「バイバイラヴ」の盛り上がりの中でメンバーが退場。アンコールの手拍子の鳴りやまぬ中、再度登場。

やはり、この曲を演奏しないことにはみな満足しない、大勢の人が待っていた「おいしい水」がはじまる。
デビューアルバムのオープニングを飾り、ソフィー・ミルマンを印象づけた名唱に会場は大盛り上がり。
「おいしい水」の心地の良い余韻が残る中、ライブは幕を閉じた。

ライブで見るソフィー・ミルマン、思わず聞惚れてしまうようなオーソドックスなスタンダードあり、クールでライトなジャズボッサあり、あっと言う間の1時間強だった。
耳にやさしく馴染むシルバーヴォイスで、力まずにさらりと歌っているようで、決して流されてしまわない歌手は貴重。おまけにしっかりとした重さもある。

暑い真夏のブルーノート。クールでホットに盛り上がりながら、ライブは終了した。
楽しい時間をありがとうございました。これからもJazzCafeを楽しみにしています。




このページのトップへ  Jazz Cafeホームへ

詳しくはこちらから ビクターエンターテイメントCD UCCいっぴん珈房

Web Analytics Made Easy - Statcounter