7thBluesさん、いらっしゃいませ。
いいのがあるんです。その名も『What Is Jazz』。これはクラシックの大巨匠、作曲家・指揮者・ピアニストであるレナード・バーンスタイン(1918-1990)が、「ジャズとは何か」をレクチャーしてくれているアルバムなんです。デューク・エリントン・オーケストラの「テイク・ジ・Aトレイン」をオープニングに、ジャズのさまざまなスタイルやその変遷を、実際の音を示しながら「語っている」(オリジナルはLPなので46分のトラック)アルバムです。
まずは断片的ながらさまざまなジャズのスタイルを聴かせ、それからブルーノートなど、ジャズのメロディの特徴を解説。バーンスタイン自身がピアノを弾いて、音階について説明したりしているのは驚きだよ。しかも歌まで歌っているところもある。メロディの次はリズム、そしてブルース形式などについて解説。そしてアドリブ、アレンジなどをさまざまな演奏を紹介しながら、「ジャズ的」とはどういうことかを、わかりやすく簡潔に紹介してくれています。
後半は「スウィート・スー」という曲の演奏をいくつか聴かせ、その最後をシメるのはジョン・コルトレーン入りのマイルス・デイヴィス・セクステット。やっぱりマイルスがジャズの代表ということなんだね。
もちろん英語ですが、音あるので大筋は理解できると思います。ベテランのジャズ・ファンにも新しい発見があるかも。おもしろいですよ。現在リリースされているCDには、このレクチャーに加えてバーンスタイン指揮によるニューヨーク・フィルの「Dialogues for Jazz Combo and Orchestra」の演奏なども追加されています。たまにはお勉強もいいよね。