top-gunさん、いらっしゃいませ。
猫をあしらったジャケットのアルバム、ありますよ。「猫=cat」というのはジャズマンやジャズ・ファンを指すスラングなのね。でもスラングとはいえ、英和辞書にも載っているほどよく使われている。というわけで、ジャズと猫は仲がいい。だからアルバム名や曲名でcatがついているものはけっこう多い。そういえばクレイジー・キャッツというグループがあったねえ…。
それはさておき、猫ジャケでまず有名なのはオルガン奏者ジミー・スミスの『The Cat』。ラロ・シフリン・オーケストラをバックに豪快に弾きまくってくれてます。猫といってもやっぱり黒猫がジャズのイメージだな。もうひとつは複数形で『The Cats』。ジャケットもちゃんと2匹いる。これはトミー・フラナガンやジョン・コルトレーンらが参加したセッション・アルバム。
『ジャッキー・マクリーン・クインテット』は、年季の入ったジャズ・ファンからは「ネコのマクリーン」と呼ばれ、よく知られているものなんだけど、実は数年前まではなかなかその姿を見ることができないものだったのです。これはオリジナルは超マイナー・レーベルからリリースされたもので、その後別のレーベルから出て広く知られるようになりましたが、ジャケットは猫じゃなくてフクロウのイラストに変えられていたのでした。日本盤はそのフクロウの絵柄でずっとリリースされ続けてきましたので、なんでフクロウなのにネコなの?という状況が続いていました。それが6年前に紙ジャケットCDで発売される時に、ついにオリジナルのジャケットが使われ、名実ともに「ネコのマクリーン」となったというものです。とぼけたフクロウのイラストより断然カッコよく聴こえるから、不思議なものですよね。私だけ?
最後にもう1枚、ルー・ドナルドソンの『The Midnight Creeper』。肝心の顔が見えませんが、LP(見開きジャケ)だと写真は裏側に続いていてちゃんと全部見えます。首のあたりがちょっと白い黒猫で、目が光っている。もちろんオネーチャンの黒タイツの御御足も全部入ってます。でもCDジャケットにはちゃんと入っているかは未確認。ごめんなさい。
ついでに考えてみたんだけど、猫以外の動物を使ったジャズのジャケットってすごく少ないようですね。質問が猫でよかった(笑)。