euroさん、いらっしゃいませ。
こういう状況、わかるなあ。僕も昔、先輩に同じこと言われた。確かに、好き嫌いにかかわらず知っておきたい「基本知識」としてのアルバムはあります。まあ、いろいろ聴いていくうちに知識は自然に整理されてくるとは思いますが、ここではまずは直球勝負で「基本知識として外せない」3枚を挙げてみます。ジャズの話するなら最低100枚聴いてからにしろって人もいるぐらいで、たくさん聴いている方がいいに決まっているけど、千里の道も一歩から(って古いね)てことで、まず3枚。
ジャズ名盤ガイドの類いには必ず出てる3枚ですね。「必ず」ですね。ジャズファンを名乗るなら、聴いておいた方がいい。きっとeuroさんの友人もこれなら異論はないんじゃないかな。でも、ジャズ聴き始めていけば、必ず聴くことになるでしょう。また、想像するにジャズ・アルバムの歴代ベストセラー上位3枚もきっとこのあたりでしょう。
これらの録音年は、マイルス・デイヴィスが1959年、エヴァンスとコルトレーンが61年。まあ、モダンジャズがもっとも力のあった時代ですね。来年は『カインド・オブ・ブルー』録音50周年か…。マスターがこれを初めて聴いたのは…。ああ、年はとるものだ。でも今の耳にもまったく古くさく聴こえないね。若者のあなたにも「ジャズの歴史のお勉強」にはならないから大丈夫。だからこそ名盤なんだけどね。
さらにこの中から最初に聴くのはどれかって? 3枚ぐらいいっぺんに聴いてくださいよって思うんだけど、ならば『カインド・オブ・ブルー』からどうぞ。ここにはエヴァンスもコルトレーンも参加してますので。そう考えると『カインド・オブ・ブルー』ってすごいね。一家に一枚の名盤だな。LPやCD合わせて4枚持ってるよ、と言ってもジャズ・ファンには驚かれないんだね。 それぐらい人気と実力を兼ね備えているアルバムなんですよ。だからといって「コレ、嫌い」という人がいてもそれはそれでいいと思う。ただ、「絶対知っておきたい」アルバムであることは間違いないです。内容はあえて説明しません。これからの方は、まず聴いてみて。ぜひ。