konnchanさん、いらっしゃいませ。
「モア・ザン・ユー・ノウ」、いい曲ですよね。「あなたが知っている以上にあなたを愛してます」というロマンティックな歌詞からタイトルがついている。そのライヴで歌っていた人はきっと上手かったのでしょうね。やっぱりヴォーカルに必要なのは愛だよな、なんてね。
さて、調べてみるとこの曲は1929年のミュージカル『グレイト・デイ』がオリジナル。それからず〜っと歌い継がれているだけあって、実はとてもたくさんのCDが出ています。konnchanさんのように「キメ打ち」で曲を探すなら、まずはインターネット。便利な時代になったものです。大手ダウンロードサイトや、大手CDショップのサイトで曲名検索すると、ザクザク出てきますよ。
「モア・ザン・ユー・ノウ」は、その歌詞から女性ヴォーカルがとても多くて、ざっと上げるだけでも、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ、ビリー・ホリデイ、リナ・ホーン、ダイナ・ワシントン、キャロル・スローン、ローズマリー・クルーニー、バーブラ・ストライザンド、シャーリー・ホーンなどなど新旧・白人黒人問わずたくさんあります。男性でもフランク・シナトラが歌っています。インストもソニー・ロリンズ(テナー・サックス)やジム・ホール(ギター)などけっこうありますね。
というように、今は探すことは容易にできるようになりました。試聴もできたりするので、とりあえずイメージは掴めるかもしれませんが、でも数が多過ぎて、結局どれがいいかわかんないってことにもなりかねないほど。それとヴォーカルって特に好みが分かれるから、お勧めモノというのは実は難しいなあ。
となれば、愛聴盤をお勧めするしかないか。マスターが昔から愛聴しているのは白人女性ヴォーカルのリー・ワイリーの『ナイト・イン・マンハッタン』に収録されているヴァージョン。1951年の録音。ピアノだけをバックにしみじみと歌ってます。これには愛を感じるなあ。
そして、女優のミシェル・ファイファーが映画『恋のゆくえ〜ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』の中で歌っているヴァージョン。彼女はジャズ・シンガーの役で、吹き替えではなく本人が歌ってます。女優の余芸ではなく、ヴォーカリストとしていいですよ。サントラCDには収録されていないので、DVDでどうぞ。