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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

マスターに聞こう！

Q31.　ID：t_temariさんの質問
CDには輸入盤と国内盤がありますが、どこが違うの？　肝心の音はどうなんですか？

t_temariさん、いらっしゃいませ。
CDショップに行くと、まあ最近はネットショップも多いけど、同じCDが輸入盤と国内盤が並んで売っていますよね。アルバム・タイトルは同じでも、それらはいろんな点で違います。

まず、いちばんわかりやすいのは「価格」。多くの場合、輸入盤の方が安いですね。日本盤CDは再販価格維持制度の対象商品ですから、安売りができないという事情もあって、比較すると割高感がありますが、昔のLP時代を知る私にとっては日本盤の価格も決して高いとは思えないんだけど…。まあこれは個人的な感覚ですが。

でも国内盤には「日本語の解説」が付いていたり、時には日本盤だけのボーナス・トラックが追加されていたりと高い分、付加価値もありますね。私の場合、ヴォーカルものは迷わず日本盤を選んでいます。というのは大抵の場合、歌詞が付いているから。さらに対訳がついていたりするととてもうれしいね。ただ、開けてみないとそこまであるかどうかわからないことが多いのが困るんだけど。また、紙ジャケットは日本が先駆で、輸入盤にはほとんどないですから、ここはよく迷うところです。

さて、ご質問の「音」。これは、違います。そもそも国内盤でも再発されるたびに、同じメーカーであっても音が違うものがたくさんあります。リマスターがブームになる前から、オーディオマニアはそういった違いを楽しんでいましたね。最近では、各国盤がそれぞれ違うリマスターを施すことがあるので、ますますその差は顕著です。昔は、「デジタルなのにどうして差が出るのか？」と言われていたこともありましたが、今では「違って当然」という意識に変わってきましたね。

「じゃあ、どっちがいいの？」と聞かれると、いい悪いってとても個人的なものなので、「違う」としか言いようがないところですね。それと輸入盤と一口に言っても、メジャーレーベルの場合はUS盤とEU盤があって、これもまた違いがありますし。ここは経験かな。とにかくたくさん聴いて自分の好みにあったものを捜していくしかない。そのうち例えば○○レーベルならドイツ盤が音が澄んでいるとか、●●レーベルならエンジニア××のリマスターが力強い音だとか、自分なりの目安ができてくるんじゃないかな。だからCD棚見て「何で同じアルバムが５枚もあるの？」って聞かないでね（笑）。オーディオオタク？　まあ、さすがに５枚もあればオタクの範疇に入るかもしれないけど、極端に言うとCDそのものの音が悪ければどんな再生装置で聴いても悪いものね。私の好み？　ビクターのK2HDなら安心というのはありますね。宣伝くさいかもしれないけど、とにかく「こだわり」が感じられるんだな。自分の音を捜すことは「こだわり対こだわり」なんだよ。別に勝負することはないんだけど（笑）。まあ、とにかくその「違い」を意識すると、CDを聴く楽しみがますます広がることは間違いないよ。

さて、コーヒーはブラジル産にしますか？　それともコロンビア産？　どちらもおいしいよ


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