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Victor Jazz Cafe - ビクタージャズカフェ

マスターに聞こう!

Q16. ID:jazzmonkeyさんの質問
ときどきCDショップに行き、試聴コーナーで新譜を聴いてピリッときたら買う、ということをしています。さて、そんなジャズ初心者ですが、さすがに何度もショップに行っていると気がつくことがあります。それは「ブルーノート」という言葉です。やや古めのCDの棚には、帯に「ブルーノート」のなんとかと書かれたものをよく見かけます。この「ブルーノート」とはなんですか? シリーズでCDが出されているようなのですが、その中でこれは必聴というものはありますか?

jazzmonkeyさん、いらっしゃいませ。
この「ブルーノート(Blue Note)」というのは、ジャズのレコード・レーベルのひとつです。レーベルというのは、レコード会社のいわば「ブランド」のこと。ブルーノートは1939年に創設されたレコード会社で、プロデューサー、アルフレッド・ライオンの個性が色濃く出たマイナー・レーベルでした(現在はEMI社のいちレーベル)。50年代半ばから60年代半ばにかけて、セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィス、ジミー・スミス、ウェイン・ショーター、アート・ブレイキー、ハービー・ハンコック、ジャッキー・マクリーンなど当時の先端をゆくアーティストのアルバムを数多くリリースし、これらの多くは現在「モダン・ジャズの名盤」と評されています。

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『サムシン・エルス/キャノンボール・アダレイ』
(ユニバーサル)

ブルーノートの特徴としては、モダン・ジャズ黄金期の優れた演奏が数多く残されていることのほかに、独特の音質やジャケット・デザインなどに一貫したこだわりとスタイルを持ち、レーベルとして強烈な個性を発揮している点も挙げられます。聴いても見ても一発でそれとわかるレーベルは他にはないでしょう。というわけで、「ブルーノート」はモダン・ジャズの「信頼のブランド」として、今日も聴き続けられているのです。

必聴盤としては、『サムシン・エルス/キャノンボール・アダレイ』をまず挙げておきます。これにはマイルス・デイヴィスが参加しており、「枯葉」の演奏はあまりにも有名になっていますね。


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『スウィング・スワング・スウィンギン/ジャッキー・マクリーン』
(EMIミュージック・ジャパン)

ブルーノートのアルバムは数百枚あって他にもたくさんの名盤ぞろいで、とてもしぼり切れないので、もう1枚はマスターの好みで『スウィング・スワング・スウィンギン/ジャッキー・マクリーン』をお薦めします。アルト・サックス+ピアノ・トリオの編成でスタンダードを吹いています。タイトルどおりごきげんにスウィングしてくれるんだけど、ちょっと影のある音色がいいんだな(…しみじみ)。



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