さて、読者レポートの第2回です。みなさん、そんなに誉めなくてもいいんですよ、と言いたくなるくらい大絶賛ですね。これまでそのすばらしさを紹介してきたマスターですが、正直者だとわかっていただけたようで(笑)、うれしいです。それはさておき、読んでいて感じたのは、それぞれ表現は違いますが、みなさん共通して「驚いて」いること。「HA-FX700」がすごいという驚きと同時に、聴き慣れた音楽にまた新たな発見があったという驚き。長く音楽を聴いてきた人ほど「音楽に驚く」ことってそんなには多くないと思いませんか? 言い方は悪いですが、ちょっと高級なヘッドホンに変えただけなのにね。「HA-FX700」は音だけじゃなくて「意識の変化」までもたらしてくれるということなんだ。
■みなさんからもご意見募集中です。
『進化したウッドドームユニット搭載のヘッドホン「HA-FX700」モニター』
●使い続けてからの使用感
先にレポートさせて頂いたように、FXC70を使い続けて来た身としてはやはり安定した装着感を求めてしまうので、イヤーピースの選択に時間を掛けました。
同梱されているイヤーピースは全て試し、さらに、手持ちのイヤホンで形の合うものも探し試してみたのですが、最終的には到着時のシリコンのMに落ち着きました。
タッチノイズ。元々出にくいので気になることはありませんでした。
デジタルオーディオプレーヤーのコードをしまい込めるネックストラップに繋いでいるので、尚更なのですが。
自分の場合使用環境(通勤時、特に朝のラッシュ時)が過酷なので、
断線という最悪の事態を避ける意味で前々から使っています。
●音の広がりや深まり方などの印象
★存在感
FXC70と比べると「音の質量」に歴然とした差があることを実感しました。
一番びっくりしたのは、 デレク&ザ・ドミノス 「いとしのレイラ」の後半部分のピアノの音。
音の広がりや深まり方という設問の答はこれですよね! って聴いた瞬間笑ってしまいました。
ライブ版では、それぞれの楽器の音はもとより、会場の空気感まで身近に感じることができました。
特に下記4点
1. Allman Brothers Band / At Fillmore East
2. King Curtis / At Fillmore West
3. Bill Evans trio / Waltz for Debby
4. John Mayer trio / Try! Live
1.は、スライドギターの音の粘りの生々しさ
2.は、ベース→ドラム→ギター→オルガン→ホーン→御大 と、それぞれの楽器のダイナミックレンジ
3.は、観客席の食器が触れ合う音まで聴こえることに対する純粋な驚き
4.は、ドラムとベースの圧倒的な音圧
がいつまでも聴いてたいと思う「説明出来ない快感」を味あわせてもらいました。
また、 何十年も聴いていた曲でも「あ~、ここにこんな音が入ってたんだ知らなかった~」 みたいな嬉しい発見も数多くあり、例えとして正しいかどうか判りませんが、 プロデューサーや、レコーディング/マスタリングエンジニアの意図にまで、 想いが及ぶ聴こえ方をするのには正直、ピュア・オーディオの罠に嵌ってしまったかなぁと思いました。
●新しい発見
今までとの違い気のついたことなど
★満員電車が苦にならない
通勤時が主な使用状況ですので、音楽は読書のBGMが主な役割でした。
つまり、「ながら聞き」ばかりだったのですが、
このヘッドホンは、目が文字を追うことを許さないようです(笑)
本の内容よりも先に、音が入って来てしまいます。
音に集中する楽しさを再認識させてもらいました。
★こんなにワクワクする事って最近ありませんでした。
小学生の頃、FMラジオをはじめて聴いた時に感じたのに近い、感動を思い出しました。
こういう経験をさせて頂いて、とても嬉しく思います。
ありがとうございました。
イヤーピースって、直接耳に触れるし、音もかなり変わるのでけっこう気になるんですよね。そんな要望にも「HA-FX700」はちゃんと応えてくれてました。ロックもよし、ですね。「聴いた瞬間笑う」気持ちはよくわかります。どうぞ、周囲に人がいないか気をつけて(笑)。
「HA-FX700」を使い始めて10日が経ちました。
何しろ、今まで経験した事の無い「 音を楽しむ 」体験が愉快で刺激的なものですから、我が家に眠っているCDを掘り起こして片っ端から聴き直している所です。
まだまだ全部聴き直すには至っていませんが、現在、私が体感した事で、「HA-FX700」は音楽の種類を問わず、何でもOK! という発見が有りました。
ジャズOK! クラシックOK! ポップスOK! へヴィメタOK! 1番特徴的なのは、まるでスコア譜を見ているかのように、各楽器の音が、立体的な層になって聴こえて来るのです。
もしかしたら、これって、オーディオ機器に投資されている方は普段からそういう風に聴こえているのかもしれませんが、コンサートやライブハウスに行く事に投資してしまっている私には( 年間100回以上コンサートやライブに通ってしまっているので )自宅でのオーディオ機器は必要最小限になってしまっていたのでした。
そこへ突然やって来た「HA-FX700」は、我が家に黒船がやって来て一挙に文明開化の波が押し寄せて来た以上の進化なのです。
「HA-FX700」で聴く、包まれるような音の世界に慣れてしまうと、外して聴いた時の音が妙に他人行儀に聴こえてしまいます。
そして、もう1つ別の進化がありました。
「HA-FX700」で、どうしても恐ろしくて聴けないCDが1枚有るのです。
それは私のヴァイオリンの発表会の時の録音です。
これはどんなに勇気を振り絞っても聴けません!
どんなに 「HA-FX700」が優れものであっても、下手くそな演奏を上手な演奏に変える魔法は掛けてくれないはずだからです。
そこで! 今年の秋の発表会の録音は、「HA-FX700」で聴けるように一念発起でがむしゃらにヴァイオリンを練習し始めました!!
「HA-FX700」は、ただ音源を聴いて楽しむだけではなく、練習のやる気まで出してくれるという、おまけ付きでした。 感謝です!
まだ10日しか使っていないのですが、その間で「 これ、あったらいいんじゃない? 」というのが有りました。
参考になるかどうか分かりませんが、蛇足で書いておきますね。
1.立って踊りながら聴くには、付属の延長コードを接続しても、ちょっと短いかな?
(長い延長コード買えばいいんですけどね)
2.使い始めたのが2月で、バレンタインの時期でした。
で、ふと思ったのですが、「HA-FX700」って、本命プレゼントとして
最適ではないですか?
だったら、女性向けに、カラーバリエーションが有ったら嬉しいかな?
耳に入れるものなので、本体に外付け塗装は好ましくないですが、
パッケージやケースが、後2~3色選べたら
プレゼントされる側は、とっても嬉しいと思います。
ピンクとか黄色とか、ヴィヴィッドな紙箱も、意外にお洒落ですよ!
まあ、勝手な事を言っている箇所はお許しいただきまして、「HA-FX700」の総合評価は、100点満点中100点です!
「 やっと会えたね 」的な優れものだと思います。
電車の中で、「HA-FX700」を見せびらかしたくて、直ぐに耳から外して顔の前にかざしてじっと見たりなんかする おとな気無い行為も反省しています!!
すみません。 すみません。 でも自慢したい逸品です。 はい。
見せびらかさなくても大丈夫。電車ではみんな見てます。しばらく使ったマスターはけっこう視線を感じてました(笑)。思わぬ「やる気」効果、よかったですね。いい音楽は人生を豊かにしてくれるんだね(しみじみ)。
『ワルツ・フォー・デビイ』先取りしちゃってすみません。オーディオの最初のチェックはいつもあれなんです。他はピーターソン・トリオとペッパーですか。いずれもジャズ・オーディオ・チェックの定番アルバムですね。こういうのは何度も聴いているから、たいてい「確認」で終っちゃうんだけど、「しびれっ放し」というのは、やはり「HA-FX700」の実力なんだね。
これで読者リポートは終りです。いかがでしたか? こんなステキな商品を作ってしまったら次は何を作るの?とビクターさんに聞いてみたいところです(でもまた、想像を超える素晴らしい商品の企画が水面下で動いていたりして・・)。さて、今度はあなたも「体験」してみてください。きっと音楽生活が激変すること間違いなし!