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第10弾 進化したウッドドームユニット搭載のヘッドホン「HA-FX700」 その3 マスターも驚いた「HA-FX700」!その魅力と実力とは?

2010年2月12日
マスターのこだわり 第10弾 その3 マスターは見た! 進化したウッドドームユニット搭載のヘッドホンHA-FX700
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装着してみると、感激! いい音はマスターを無口にさせる

さて、これまで「情報」を中心にお伝えしてきたウッドドームユニット搭載のヘッドホン「HA-FX700」ですが、マスターはいよいよ実物を手にしました。今回はその試聴記となりますが、いやいや驚きました。装着して音を聴いた瞬間、言葉が出ない。説明にウソはなかった。これが「ウッド」の実力なのか…。

計算し尽くされたバランス。「モノ」の存在感としての大きな魅力。

「HA-FX700」のパッケージ。期待が高まります

はい。ついに現物をお借りしました。インナーイヤーヘッドホンにしては大きな外装のパッケージ。外側には「WOOD」の文字が。そっと開けてみると、「HA-FX700」本体がウレタンの枠に「見せる」形で納められている。一度取り出して使い始めれば、この形で箱に戻すことはないだろうだから、ここでじっくりと「鑑賞」してほしいということなのだろう(丈夫なキャリンケースが付いているし)。改めてじっくりと眺めてみました。まず、木目が美しい。機能美を追求したフォルムも独特だ。ウッド部分だけだど柔らかすぎるイメージになってしまったかもしれないが、シルバーのリングとオーナメントが全体をキリリと引き締めている。このコントラストはクラリネットなど木管楽器のイメージだね。実際、音質を追求した結果だと思うがボディはウッドで、複雑なキーメカニズムは金属製という木管楽器と同じような素材の使い分けをしているし。

計算し尽くされたバランス。「モノ」の存在感としての大きな魅力。

取り出してみた。しばし鑑賞・・美しい!

そっと取り出して手のひらにのせてみる。感触は「どんぐり2つ」という感じで、インナーイヤーヘッドホンとしては大きくて重たい。数ミリ、数グラムの違いでしかないのだが、インナーイヤータイプだけに、印象としてはけっこう大きい違いになる。でもこの感触が、「HA-FX700」を「特別なモノ」に感じさせる。いや、実際特別なヘッドホンなのだ。従来にない「モノ」としての魅力があるんだ。不思議なことに耳に入れるとその重さは感じないし、もちろん見た目に違和感もないから、これは計算し尽くされた絶妙なバランスなのだろう。

装着してみた。音楽に集中できるフィット感はグッ!

HA-FX700」を装着した自分の耳を鏡で見てみた(これまでヘッドホンを付けた自分の耳は見たことなかった)。これ、外から見ても「ウッド」だということ がよくわかるんだね。白いプラスチックのヘッドホンが全盛だから、色は地味だけどけっこう注目されちゃうんじゃない? 落ち着いた、とてもオトナの雰囲 気だ。ふふふ、わかる人にはきっとわかる。「そうなんです、これ木で出来てるんですよ」なんて答えるシーンがあるかな。

イヤーピースのサイズ(選べます)を自分に合ったもので試してみると、耳穴への納まりは実に良好。長時間でも痛くなるようなことはないし、疲れない。疲れないのは音が 良いという証拠でもあるね。だから音楽に集中できる、いやでき過ぎちゃうところが怖い。ひまつぶしリスニングにはならないね。電車乗り過ごしに注意。

1秒でわかる「違い」。まさに「どこでもリスニングルーム」

さて、なかなか音出しに至らないんだけど(じらして楽しんでいるというところもあるな)、何聴こうかな。ま、ふだんのままでいいかと考え、いつもの(古い)携帯プレーヤーの白いプラスチック製のヘッドホンを「HA-FX700」に換えて耳に装着。まず聴いたのはJazz Cafeらしく正統派で、ビル・エヴァンス・トリオ『ワルツ・フォー・デビイ』の1曲目「マイ・フーリッシュ・ハート」。「HA-FX700」のオーディオ機器的高級感と、シンプルで見飽きたプレーヤー本体とのバランスの悪さには苦笑してしまうが、それはさておき、プレイボタンをポチっとすると…。

マスターがチェックに使った『Waltz For Debby/Bill Evans』(Riverside)と『Gentle Thoughts/Lee Ritenour』(JVC)。ジャンルは同じ「ジャズ」だけど両極端な2枚

ピアノ「タン・ターー」、ベース「ドゥーーーン」、シンバル「シャーーン」の最初の音が出た時、思わず「えっ?」と驚いた。これは「高まった期待による心理的効果」ではないよ。そんなレベルじゃない。「HA-FX700」の実力を認識するにはこの1秒で十分だった。そのまま聴いていたくて、何も考えずに黙ってしまいましたね。とりわけ印象的なのはベースの太さとスケールの大きさ。ちゃんと大きなボディのウッドベースが鳴っている。インナーイヤーヘッドホンでこのベースの深い余韻はあり得ない…よね。そしてシンバルのキラキラした広がり。つまりレンジと空間がとても広いんだ。しばらく聴いて「HA-FX700」の「感じ」がわかると、今まで使っていたヘッドホンは何だったんだ、MP3音源ってこんなにいい音だったのか、このプレーヤーでもこんな音出せたんだ(もちろんすべて「HA-FX700」の力)…と今度は次々に自問してました。ちなみにイヤーピースはデフォルトで付いていたシリコン製のMサイズ。これを低反発イヤーピースに換えてみると…これはまた違う。基本的な印象は変わらないんだけど、低反発素材の方が落ち着いている。静けさが増した感じ。装着感も違うので、このへんは好みの部分かな。

続いては、リー・リトナー『ジェントル・ソウツ』から「キャプテン・フィンガーズ」。エヴァンスとは全然違う、エレクトリックなフュージョンなんだけど、これも耳からウロコが落ちた。これ、ギター、サックス、キーボード、ドラムス、パーカッションがこれでもかとキメキメのアンサンブルをデカい音で聴かせるんだけど、こんなに分離がクリアだったっけ?という印象。空間を感じるんだな。ドラムスのダイナミクスも余裕だ(もともとダイレクトカッッティングLPだから、ドラムスのアタックが強烈なのね)。元気のいいこの曲にはシリコン・イヤーピースの方が合っているね。この、タイプの全く違う2曲をどちらも実に快適に鳴らす「HA-FX700」。この余裕は曲を選ばないよ。これは「どこでもリスニングルーム」を手に入れたと言っても大げさではないな。

5年後、10年後も楽しみ

どちらのアルバムも録音がよく、オーディオ・チェックに使っている人も多いと思うけど、携帯プレーヤーでこれだから、普通のオーディオで聴けばもっと…という期待は当然で、もちろん聴いてみるとこれまた当然すばらしい結果でした。これまた1秒で十分。ヘッドホンはスピーカーとは別のものという認識を変えてしまうものでした。LPのカートリッジを取り替えて音の違いを楽しむように、積極的に「今日は家でも(スピーカーではなく)ヘッドホンで聴く」という気持ちにさせてくれる。つまりこれは耳に装着するスピーカーなんだな。いやいや、すごいものを試させてもらっちゃったな。今持ってるのは、もう使いたくないよ。いや、使えないよな…。

まさに「特別なモノ」が実現する音体験!この風合いも魅力です。

「並」のインナーイヤーヘッドホンなら、長年使うとプラスチックの筐体は劣化していくものだろうが、「HA-FX700」はいわば「木製の楽器」なので、逆に何年も使っていくうちに、音も外見もいい感じに年をとっていくに違いない。木の楽器のように、いつか「2010年製ヴィンテージ」なんて珍重されたりして…。

HA-FX700」があれば休日の遊び先でも、電車の中や喫茶店でも、装着すればそこが最高のリスニングルームになるはずだ。場所と時間を選ばずに「いい音」が聴けるというのは、音楽生活も大きく変わって充実のプライベートを過ごせるかも!

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「HA-FX700」も試聴できるショールームはこちら→

以上で3回に渡ったマスターの 「HA-FX700」レポートは終了。優柔不断なマスターですが、周辺情報では自腹購入は時間の問題と見られています(笑)。次回は読者の方のモニターレポートを紹介します。お楽しみいただいているかな?
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