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2014年5月

ロベン・フォード『ア・デイ・イン・ナッシュビル』

2014.04.02 VICJ-61700

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ロベン・フォードはじつに巧いギタリストで、巧いだけにそのキャリアはとても幅広く、ジャズ・ファンにはL.A.エクスプレスのメンバー(ラリー・カールトンの後任)、イエロー・ジャケッツの初代メンバーとしてよく知られる。アルバムに音は残らなかったが、86年にはマイルス・デイヴィスのグループにも参加している。その後88年に、ブルース・アルバム『Talk To Your Daughter』を発表。これはグラミー賞「最優秀コンテンポラリー・ブルース・レコーディング」にノミネートされた。このあたりから、ロベンの活動はブルース寄りにシフトし、92年から95年にかけては「ロベン・フォード&ザ・ブルー・ライン」を結成し、アルバムを3枚リリース。06年にはラリー・カールトンと共にライヴを行ない、『ライヴ!/ラリー・カールトン・ウィズ・ロベン・フォード』をリリース。07年には『Truth』がビルボード・ブルース・チャート1位、グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム」にノミネートされるなど、軸足をブルースに置いての活動を続けてきた。

そして今回のアルバムは、「ロベン・フォードの“ナッシュビルの一日”」であります。テネシー州の州都ナッシュビルといえば、カントリーとブルースの街。ロベンがナッシュビルに乗り込んで、スタジオでのライヴ・セッションで1日で録音したブルース・アルバムなのです。ブルースになじみがなければ、ナッシュビルをマンハッタンに置き換えて、ジャズのアルバムを想像してみればいい。ほら、きっといい感じがするでしょう。

最初に感じるのは、なんてのびやかで、心地よいギター・サウンドなんだろうということ。すごくいい音なのね。まずこの音色の心地よさにぐっとくる。音楽はどんなジャンルでもまず「音」だと思う。どんな複雑なフレイズを演奏できても、音がよくないと魅力は半減どころか、魅力ナシにまで落ちてしまう。逆に音がよければ、それだけでもう十分なんてこともある。特にブルースのように構成がシンプルであればあるほど、そのあたりは重要になってくる。でも、さすがにロベンはそれだけではない。ジャズの帝王をうならせた技術もすばらしいわけで、随所に顔を出すジャズ的なワザがいいフックになっている。

全体には、1日限りのスタジオ・セッションを「楽しんだ」と思しきリラックスした雰囲気にあふれていて、ロベン自身による適度に「抜けた」感じのヴォーカルもじつによい(これは巧いというのは違うんだろうけど…)。作り込んだ感じは全然ないんだけど、だからこそ実力が光るというものなんだろう。

ジャケットもクラシカルなオーナメント(飾り罫)を使った昔っぽい額縁のデザインなんだけど、「44.1kHz 33 1/3rpm」なんて書いて遊んでいる。古い枠組みだけど中身は新しい、ということなのかな。
ブルースもたまにはいいよね。

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