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Dear Jazz master 教えてマスター

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モダン・ジャズが好きになり、ジャズの知識も増えてきた今日このごろ。愛聴盤のミュージシャンは、時代が時代だけに、すでに亡くなっている人が多いのですが、若くして亡くなった有名ジャズマンがすごく多いことに気がつきました。どうしてでしょう?

yuuukii23さん

いらっしゃいませ。

いらっしゃいませ。 モダン・ジャズの時代から今もずっとジャズ界を引っ張っているジャズマンもたくさんいるのですが(Q131で紹介)、「伝説」として語られがちということもあってか、「夭逝のジャズマン」と紹介される人は多いですね。

クリフォード・ブラウン(トランペット/1930~56/25歳)は深夜の自動車事故で亡くなりました。バンドの同僚リッチー・パウエル(ピアノ)とその妻とともに、次の演奏地への移動中に衝突事故を起こして3人とも亡くなりました。ここには伝説があって、それはブラウンがその直前までやっていたジャム・セッションの演奏テープが残されていたというもの。この音源は「最後の演奏」というふれこみでレコードになったことがありますが、現在ではじつは1年ほど前の演奏だったというのが定説になっています。ビル・エヴァンス・トリオの参加で知られるスコット・ラファロ(ベース/1936~61/25歳)も自動車事故でした。彼は車に愛用の楽器を積んでいました。もちろんそれは車とともに大破してしまいましたが、残骸は長い年月をかけて修復され、現在は完全に使用できる状態で保存されています。こちらは本当の伝説の楽器ですね。また、ジャズ・メッセンジャーズのダグ・ワトキンス(ベース/1934~62/27歳)も自動車事故で亡くなっています。ジャズマンの自動車事故率が特に高いということではないのでしょうが…。

病気で亡くなった人もいます。ブッカー・リトル(トランペット/1938~1/23歳)は尿毒症の合併症で。そのリトルとバンドを組んでいたエリック・ドルフィー(アルト・サックスほか/1928~64/36歳)は糖尿病でした。ドルフィーと共演し、ドルフィーの遺族から遺品のフルートを寄贈されたジョン・コルトレーンは(テナー・サックス/1926~67/40歳)は肝臓がんといわれています。

そして時代的にやはりドラッグが遠因・原因となったジャズマンは多く、ビ・バップの開発者チャーリー・パーカー(アルト・サックス/1925~55/34歳)はその年齢には思えないほどボロボロの肉体だったといいます。ほかにはパーカーとも共演したトランペットのファッツ・ナヴァロ(1923~50/26歳)、ベースの改革者ポール・チェンバース(1935~69/33歳)、『クール・ストラッティン』で知られるピアノのソニー・クラーク(1931~663/31歳)などなど、ドラッグが危険なのは昔も今も変わりませんね。

悲劇的な最期を迎えた人もいます。ファンキー・ジャズ・ブームの立役者リー・モーガン(トランペット/1938~72/33歳)は、男女関係のトラブルで内縁の妻にピストルで撃たれて亡くなりました。

このように早逝したジャズマンは多いのですが、もちろん「ジャズマンだから」というわけではなく、理由はさまざまです。ここに紹介した人はいずれも大きな功績を残しているだけに、この中の何人かでももう少し長く生きて活動していれば、モダン・ジャズの歴史も少し変わっていたかもしれませんね。

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