Q131 ID fu3fumiさんの質問 2015年8月3日
「ジャズ・ジャイアント」って呼ばれている人で、現役の人ってどんな人がいますか?
fu3fumiさん
いらっしゃいませ。
「ジャズ・ジャイアント」とは、モダン・ジャズの時代に活躍し、大きな功績を残した巨匠たちのこと。モダン・ジャズの時代は1960年代半ばくらいまでというのが一般的な認識だと思いますので、そのころから活躍し、いまなお「現役」のミュージシャンを紹介します。
年齢順にいきましょう。年齢は2015年の満年齢です。
1)ロイ・ヘインズ(ドラムス)。1925年3月13日生まれ(90歳)。1940年代から活動し、チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンと共演。時代が移ってもチック・コリア、パット・メセニーとも共演するというまさに生きるジャズの歴史。今年(2015)は来日し、「90歳記念ライヴ」を開催しました。すごい!
2)ルー・ドナルドソン(アルト・サックス)。1926年11月1日生まれ(89歳)。1950年代はクリフォード・ブラウンらとビ・バップで活躍、1960年代にはソウル・ジャズのヒットを飛ばしました。近年もたびたび来日し、今年7月にも来日予定でしたが、病気のため延期になっています。
3)ソニー・ロリンズ(テナー・サックス)。1930年9月7日生まれ(85歳)。説明不要のジャイアント。21世紀に入り「最後の来日」を何回か繰り返すほど、そのパワーは衰えない。現在もツイッターを毎日のように発信中。
4)ウェイン・ショーター(テナー・サックス)。1933年8月25日生まれ(82歳)。1960年代からジャズ・メッセンジャーズ、マイルス・デイヴィス・クインテットで活躍。1970年代以降はウェザー・リポートへの参加など常に最前線で活動。今年はハービー・ハンコックと組んで「東京ジャズ」に来日。
5)ロン・カーター(ベース)。1937年5月4日生まれ(78歳)。1960年代はショーター、ハンコックとともにマイルス・デイヴィス・クインテットで活躍。
6)マッコイ・タイナー(ピアノ)。1938年12月11日生まれ (77歳)。1960年代にジョン・コルトレーン・クァルテットで活躍。今年7月にブルーノート東京に来日しました。
7)ハービー・ハンコック(ピアノ)。1940年4月12日生まれ(75歳)。1960年代にショーター、カーターらとともにマイルス・デイヴィス・クインテットで活躍。80年代はヒップホップの時代を作り、今なおジャズ界を牽引する、年齢を感じさせない巨匠。今年はショーターと組んで「東京ジャズ」に来日。
ほかにもまだまだいます。みんなすごいエネルギーですね。