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Dear Jazz master 教えてマスター

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「名盤」たくさん聴きました。「名演」いろいろ知っています。というわけで、最近刺激が足りない。こんな私が珍しがったり、驚いたりする演奏ってありませんか?

toritomo22さん

いらっしゃいませ。

「珍盤」、あるいはこんな言葉があるかどうかわからないけど「驚盤」、いいですね。はい、1枚あります。モニカ・ゼタールンド・ウィズ・ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビイ(+6)』はご存知ですか? 「それって『名盤』のアレでしょ? そのどこが?」という声が聞こえてきそうですけど、一応内容を説明すると、これはビル・エヴァンス・トリオがスウェーデンのヴォーカリスト、モニカ・ゼタールンド(ちなみに現地発音は「セッテルンド」)のバックを務めたというアルバム。まあ、エヴァンスの歌伴はとても少ないから珍しいともいえるんだけど、でもそれぐらいじゃもう驚かないでしょ? ここで紹介したいのは『(+6)』の部分。つまりオリジナル・アルバムの収録曲ではなく、CDのボーナス・トラック。6曲のうち5曲は本編の「次善テイク」なので、特に珍しいものでも驚くものでもない。しかし最後の1曲「サンタが街にやってくる」には、マニアほど驚くはず。

なんと、ビル・エヴァンスが歌っているんですよ! それも弾き語りで。「やるよ」って感じで始まって、よく聴くとベースも遠くで一緒に弾いている。で、「テイク2もやる(笑)?」なんておしゃべり。そして、実際にもう1回歌って弾いている。テイク2はベースもちゃんと共演。おふざけなんだけど(実はマジ?)、だからこそ珍しい驚愕の2分半。エヴァンスの声だけでも珍しいのに、歌ですよ。よくぞ録って、そして入れてくれました。ちなみにこれ、レコーディングは8月のスウェーデン。季節外れに歌うなんてエヴァンスの「クリスマス・ソング好き」は本物だな(エヴァンスは「クリスマスもの」ではないアルバムにクリスマス・ソングを何度もレコーディングしている)。

ビル・エヴァンスのレコーディングなんていうと、深刻に悩んじゃっているようなイメージがあるけれど、実際にはこのように笑いながらノリノリでジョークを飛ばしていたりもしたわけだ。われわれリスナーは、「伝説」や作られたイメージにけっこう縛られながら聴いているんじゃないかな。

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写真:モニカ・ゼタールンド・ウィズ・ビル・エヴァンス『Waltz For Debby(+6)』(Philips)

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