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ジョン・コルトレーンの名曲(1)
『ジャイアント・ステップス(Giant Steps)』

練習成果披露のための曲?
これは難曲といわれているのですが、どう難しいのかというと、一般の曲はまずメロディがあって、そこにコードを付けるというものですが、この曲はまず、複雑なコード・チェンジがあって、それにメロディを付けたと思われる曲なんです。そのコード・チェンジは音楽理論的に導き出された規則的・機能的なもの。「歌」とは無縁のいわば無機質な機械的チェンジというもの。なぜそんな曲を作ったのかというと、きっと「研究成果」であり「チャレンジ」なのでしょう。研究から発想した曲を作った、当然アドリブが難しい、でもそれを見事にこなしたぜ、という感じでしょうか。

もちろんつまずいている演奏は録音には残せません。収録アルバム『ジャイアント・ステップス』での演奏は、コルトレーンはスムースに吹きまくっています。ただ、共演のピアノのトミー・フラナガンのこんな発言も残されています。「これなら弾けると譜面をみて思ったが、まさかこんなに速いテンポとは思わなかった」と。というわけで、フラナガンはスムースには弾けていないのですが、実は後にこの曲の別メンバーによる別セッション、たぶんリハーサルなのでしょう、その音源が発表されました。そこでコルトレーンは本番と同じようなフレイズを吹いて「練習」しているのです。「自分だけ練習しててずるい」「即興ではないじゃないか」と言いたいところですが、それでも本番ヴァージョンでのコルトレーンの演奏はすごい。仮に猛練習の成果の披露であったとしても、これはすごいと思わせる圧倒的な演奏は、つまらない即興よりも価値のあるものともいえないでしょうか。まあ、演奏が難しいかどうかは、聴く側には関係ないことではあるのですが…。この演奏は後のジャズ・サックスの方向性に大きな影響を与え、コルトレーンはどんどん難しい方向へ進んでいくことになります。1959年録音。
写真1:ジョン・コルトレーン『Giant Steps』(Atlantic)

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