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マイルス・デイヴィスの名曲(2)
『ナルディス(Nardis)』

プレゼントした曲は自分では演奏しない?
物悲しくドラマチックな雰囲気がたまらない「ナルディス」。ピアニストのビル・エヴァンスが生涯に渡って愛奏したことで知られる、この美しいメロディをもった曲はエヴァンスの作曲と思っている方も多いかもしれませんが、実はマイルス・デイヴィスの作曲です。でもマイルスはやってないよね、と思ったあなたはかなりのジャズ・ファン。そのとおり、マイルス自身の録音は残されていません。

1958年のキャノンボールのアルバム『ポートレイト・オブ・キャノンボール』がこの曲の初録音なのですが、当時キャノンボールはマイルス・グループに参加していました。ですからアルバム制作のお祝いに「親分」マイルスがプレゼントしたものといわれています。マイルスが得意のミュート・トランペットで奏でたらきっと素晴らしい演奏になると想像できますが、マイルス自身が演奏しなかったのは、キザなマイルスだけに「これはお前の曲だからオレはやらない」と思ったからに違いありません(想像ですけど)。

でも当事者じゃないから誰がどう作ったかは関係ないのか、この名曲を奪った(?)のがビル・エヴァンス。彼はその『ポートレイト・オブ・キャノンボール』に参加していたのです。そこで演奏して、これぞまさにオレのテイストと思ったのでしょう、のちに何度も自身のアルバムで録音しました。演奏を重ねるにつれてエヴァンス風味がどんどん増し、「エヴァンスの曲」のように思われるほどになったのは先に書いたとおり。まあ、キャノンボールも録音はしましたが(なんといってもハクがつきますからね)、「やっぱりオレっぽくない」と思ったのか、このあとは録音を残していません。結局エヴァンスのおかげで名曲は埋もれず、しかもみんな丸く収まったというわけです。
写真2:『At The Montreux Jazz Festival/ビル・エヴァンス』(Verve)

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