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「いつか王子様が」その2
『At The Montreux Jazz Festival/ビル・エヴァンス』

このトリオにはテレパシーが通じている?
ビル・エヴァンス(ピアノ)は、1959年録音の『Portrait in Jazz』でこの曲をとり上げて以来、代表的レパートリーのひとつと言ってもいいくらい、たびたび録音を残している。『Portrait in Jazz』では、わりと普通のアレンジなんだけど、この『Montreux(モントルー)』はすごい。まずは聴いてみてください。どうですか? 特に感じない? 実は1コーラスずつ3拍子と4拍子が交互に出てくる大胆な構成なんです。にも関わらず、淀むことなくガンガン弾きまくっていて、さらっと聞き流すと拍子の変化に気がつかないぐらい流れが自然だというのも驚き。「王子様」の愛らしいメロディとイメージの下に、獰猛なジャズ魂が仕込まれているんだな。かっこいいぜ、エヴァンス。よく言われる「繊細なピアニスト」なんかじゃないよ。これはエヴァンスだけでなく、ベースのエディ・ゴメスとドラムスのジャック・ディジョネットもすごいってことですね。この3人の緊密感が尋常じゃない。テレパシーが通じているんじゃないかってくらい、3人が一体になっている。1968年録音。

ところで、キース・ジャレットは『up for it』(ECM/2002年)でこの曲をとり上げている。このキース・ジャレット・トリオのドラムスは上記のジャック・ディジョネットだし、ゲイリー・ピーコック(ベース)も時期は違うがエヴァンス・トリオで活動していた。そんなこともあってか、ここでのキース・トリオの演奏は、いつものスタンダーズ・トリオとはちょっとアプローチが違う。キースの左手はふだんに比べるとかなりきちんと(?)コードを弾き、右手も8分音符のきっちりとしたフレイズが多く、妙にエヴァンス・トリオっぽいのね(全編3拍子だけど)。常に我が道をいくキースも、エヴァンスには何か特別なものを感じていたのだろうか。と、まあつまりそれほどエヴァンスは後世に影響を与えてるってことが言いたかったんだけど。
写真2:『At The Montreux Jazz Festival/ビル・エヴァンス』(Verve)

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