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VICTOR JAZZ CAFE
2006年4月9日
『ポートレート・イン・ジャズ』 その2
■今月はK2HD CDで発売中のビル・エヴァンスのアルバムを紹介します。 『ポートレイト・イン・ジャズ』の大きな聴きどころのひとつは、ベーシストのスコット・ラファロだ。 ビル・エヴァンスの歴代トリオの中で、スコット・ラファロ参加のトリオが最上というのが定説となっているが、ラファロ参加トリオのアルバムは4枚しかない。そしてこの『ポートレイト〜』はその最初の1枚だ。 わずか4枚で評価をゆるぎないものにしたことは、ラファロとエヴァンス・トリオの力量がいかに優れていたものかを示しているが、ラファロのエヴァンス・トリオでの活動は実は一面的なものでしかない。 ラファロは交通事故で若くして死去した(1936〜1961)ため、ベーシストとしての活動はわずかに4年間しかない。『ポートレイト〜』はビル・エヴァンス・トリオの傑作であると同時にラファロの貴重な演奏の記録でもあるのだ。だが、ラファロの参加アルバムを見てみると、『ジ・アライヴァル・オブ・ヴィクター・フェルドマン』『フリー・ジャズ/オーネット・コールマン』『ブッカー・リトル』『サング・ヒーローズ/トニー・スコット』『ディス・イズ・パット・モラン』『1960/スティーヴ・キューン』『フォー・リアル/ハンプトン・ホウズ』『ザ・ブロードウェイ・ビット/マーティ・ペイチ』など、歌伴からフリー・ジャズまで実に幅広い。 ぜひともその先が聴いてみたかった。ほとんど「エヴァンス・トリオの」と語られるラファロだが、もう少し活動していればラファロ自身はもちろん、エヴァンス・トリオの評価もまた変わっていたかもしれない。 写真:『ポートレイト・イン・ジャズ/ビル・エヴァンス』(ビクターエンタテインメント)
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